みかんの季節になったのでみかんを大量にもらいます。
長崎はみかん農家さんもとっても多いんですよ。だからみかんがとって美味しい!
秋田にいるときはみかん嫌いだったのだけど、長崎に来てからはみかんが大好きになりました。
秋田まで出荷されたミカンはやっぱり鮮度が落ちて美味しくなかったんだろうな、っておもいます。
やっぱりとれたては美味しいんだなーってみかん好きになり実感しています。
みかんジャム作りって簡単なんです、だけど難しいのです
いくらみかんが美味しいとはいえ、何度も何度もみかんをもらうのでおうちで消費できる量は確実に超えていて、ほおっておくと腐っていくみかんも出てきてしまう。
そんなわけで、毎年冬はみかんジャム作りをします。
みかんジャムの作り方はとっても簡単で、みかんの外側の皮を取り除いたら、適当にざく切りしてみかんの重さの半分の重さの砂糖を一緒に鍋にいれ混ぜ続けます。
みかんがトロッとしてきて、木じゃくしで混ぜたときに鍋底が少し見えたら完成。
ちょっと面倒だな、と思うのはみかんはほとんどが水分なのでみかんジュースを煮詰めてジャムにするかのような感じなのですごく時間がかかることですが、こればかりはみかん消費するためには仕方のないことなのかな、って思っています。
みかん作りは時間はかかるのだけど簡単、だけど、わたしが毎回嫌だなって思うのはみかんジャムの味。
わたしが理想としているみかんジャムはみかんを食べてる!という感じのみかんの風味を損なわない味のジャムにしたいのだけど、毎回いろいろ試行錯誤しても思い描いているみかんジャムの味にならない。
どうしてもみかんの風味は飛んでしまうし、煮詰めていく際に発生してしまう風味がある。
たとえば砂糖水を煮詰めるとカラメルシロップができるように、焦げの匂いではないのだけど、ほんのすこしカラメル風味みたいなものがついてしまう。
だからみかんジャム作りって簡単だけど、難しいなって毎回思っているのです。
みかんジャム作りにカボスの内皮を混ぜて作ってみる。
そんなわけで今回はちょっと工夫をしてみました。
ちょうどカボスを沢山いただいたのでこれは使える!と思った技で作ってみました。
1、カボスの果汁と内皮を分けます。
内皮っていうのは果肉が包まれている白っぽい皮のことです。
面倒だけど、これを集めます。
ペクチンが沢山含まれているので煮るとジャムをあまり煮詰めなくてもドロっとさせてくれます。
2、内皮を熱湯で5分くらい煮て水をしっかりきります。
内皮はすこし苦みがあるので苦みを取るためにこの作業をします。5分煮てみて味見をしてまだ苦みがあるようならさらに煮てみてください。
3、鍋にざく切りにしたみかん、カボスの果汁、内皮、砂糖を入れ煮詰めます。
砂糖はすべての材料の60%くらいです。
4、しばらくすると内皮が溶け始め、全体にとろみがつき完成。
カボスの内皮がみかんをあまり煮詰めなくてもジャムをドロドロにしてくれる
左がみかんジャム。右がカボス入りジャム。
つくってみると実感すると思うのですが、カボスの内皮に含まれるペクチンが溶け出すおかげでみかんの果汁をあまり煮詰める必要がなく早い段階でドロドロになるので想像していたジャムの量よりもだいぶ多いジャムが完成します。
みかんをあまり煮詰めないのでみかんを煮詰めたときにどうしてもついてしまう風味もつかないし、みかんの風味もあまり飛ばないし、カボスの酸味も加わりさっぱりとした味のジャムが完成します。
あまり酸味のあるジャムが好きじゃない、という方はカボスの果汁は入れず、カボスの内皮だけ加えて作るのもいいと思いますよ。
内皮を加えるという意味だったらカボスだけに限らず他の果物の内皮も同様に使えます。
ちなみに橙の内皮を使ったことがあったけれど、橙は内皮の苦みがとても強いため、内皮を煮る作業をすこし長めにする必要がありました。
[ 今回使用したもの ]
佐藤さんちの天草みかん3kg以上 10個〜18個入り 訳あり品